

今年度、専修大学図書館に江戸時代後期小説(戯作)のコレクション(向井コレクション)が新しく収蔵されることとなりました。作品数でほぼ四千作に上る膨大なコレクションから、今回の展示では、曲亭馬琴の読本『南総里見八犬伝』を中心に据え、その草双紙化作品や二代国貞による浮世絵「八犬伝犬の草紙」全作を掲げます。また読本では曲亭馬琴と山東京伝の二大戯作者に焦点を当て、草双紙からは柳亭種彦の『偐紫田舎源氏』の他に、豊国(三代)の「草紙合高評双六」に載る幕末期の長編合巻から、趣向を凝らした表紙や袋、挿絵などをお見せします。さらに浮世絵では、前述の二代国貞作品をはじめ、春の展示で好評を得た月岡(大蘇)芳年の「芳流閣両雄動」を初めとする縦二枚シリーズや「月百姿」「雪月花」など(約90点)を厳選して展示します。

専修大学図書館は、フランス革命期の大コレクション「ミシェル・ベルンシュタイン文庫」(4万7千点の原史料と900誌9万5千号の逐次刊行物)を所蔵しています。このなかから代表的なものとして、三部会への「陳情書」や「人権宣言」、「ルイ16世の裁判記録」と「遺言書」、「マリー=アントワネットに対する死刑判決書」などが顔を揃えます。これに加え今回初出展のものとしてマラー、サン=ジュスト、ロベスピエールら革命期の志士30余名の「肖像画」とその著作、兵士たちが歌ったラ・マルセイエーズの楽譜、革命期の逐次刊行物(『人民の友』『ペール・デュシェーヌ』『憲法の擁護者』『カリカチュアの歴史』)など、約130点を展示します。今日でも教科書などでよく引用される歴史の証人としての原史料の素顔をご堪能ください。